区内小・中学校の統廃合等
安倍新内閣の教育再生会議には、スタート早々賛否両論が渦巻いている様子です。実りのある議論と、真に子どものため、未来のためになる施策の実施とを願わずにいられません。
さて、学校からも情報提供があったことと思いますが、私たちのすぐ足元でも実地の教育現場改変が行なわれる運びです。このほど文京区立の各小・中学校において移転・改築・統廃合が実施される予定となり、計画の概要が公表されました。お子さんたちの将来にかかわる重要な問題ですので、ここにあらためてその概略をお伝えしたいと思います(学校配布資料より引用)。
【本郷・西片・白山・向丘関連】
◎第六中学校、第八中学校、文林中学校の統合と新校舎への改築
◎誠之小学校の改築と第二校舎の整備
これは、現在の六中が移転・統合することによって空いた校舎を、第二校舎として誠之小の高学年が使用するというもので、新・誠之小は敷地が二ヶ所にまたがるという、全国でも珍しい形の小学校になるとのことです。
さて、六中といえば区内でも古くからの名門として知られて来た中学校ですが、「六中生」として卒業するのは、現小学六年生までになりそうです。今後の人気・傾向としては、統合の新中学校に注目が集まることはもとより、既存の私立中学校、また今春開校した小石川中等教育学校の動向や受験生の志望傾向など、目の離せない数年間になりそうです。
なお、九月に行なわれた小石川中等教育学校の秋の創作展では、二日間で千二百人もの入場者を数えた教室があったとのことです。都立の中高一貫校の中でも注目度がひときわ高いことをうかがわせる一例であり、また各種の難易度ランキングでも上位に位置づけられていることなどを考えても、同校の競争激化はしばらく続くのかと思われます。本紙でも鋭意情報をお伝えするつもりです。
【その他区内全般】
◎第五中学校、第七中学校の統合及び新校舎の建設
◎第三中学校の中高一貫(連携)校化
◎窪町小学校、大塚小学校の統合と第二校舎の設置
◎千駄木小学校、汐見小学校、駒本小学校の統合と新校舎への改築
教育・福祉一体施設の整備
◎昭和小学校、駕籠町小学校の統合と拡張施設の整備
◎林町小学校、明化小学校の統合と第十中学校との小中一貫(連携)校化及び新校舎への改築
◎礫川小学校、柳町小学校、指ヶ谷小学校の統合と新校舎への改築
高校入試もシーズン・イン
いよいよ十一月。すこし先のように見える高校入試も、推薦入試を軸にとらえると、その決定(相談)時期は目と鼻の先です。都立高の高倍率傾向もつづく見通しですので、私立高の情報・制度を最大限に活用して、間違いのない受験戦略を立てていただきたいと思います。
そのため、次ページに、近隣の学校の十一月からの学校説明会等のスケジュールを掲載しました。私立中受験生のみなさんも、体験授業や入試対策会などの貴重な行事が載っています。どうぞご活用下さい。
この一年間、私どもは大きな変革のときを乗り越えてまいりました。学習塾の総体としては、新たな受験ジャンル(小石川中等教育学校)への挑戦や、倍増した高校受験生の指導と成功、さらに今春から高校生部門を正式に立ち上げたことなど、総合学習塾としてのパワーアップを果たしてきたことがあげられます。二期目の決算を終え、企業としての成長という目標もクリアしました。
しかしながらこれらのことを本紙『言問だより』の小さな紙面の上から眺めてみますと、ここに大きな反省が生まれてきます。前号につづいて縮小版での発行、学校行事のご案内も九月からではなく十一月以降の内容になってしまったことなど、教育情報紙として所期の目的を果たしていないことは明白で、忸怩たる思いにかられるばかりです。
けれども目的と意思は衰えさせることなく、今後も有益な情報提供を志してまいりますので、当面の不定期刊という形態のみお許しいただき、ひきつづき本紙をお読み下さいますよう願い上げる次第です。