トップページでも述べたように、国語力はすべての教科の礎です。
国語の力がつくことで、他の全教科の成績も上がって行くという例が多くあります。
逆に国語力が弱いために、題意が読みとれなかったり、想像力が足りなかったりして、すべての教科が今ひとつ、ということも珍しくありません。
以下、国語の授業の実践例と、算数・数学での題意の読みとりの例をお目にかけましょう。
<国語の実践例>
実際には、以下のような手法を用いています(無論、一例です)。作品はご存知の方も多いでしょう。今、教育出版版小6国語上の教科書に載っている、大正時代の詩が教材です。
風景 純銀もざいく
山村暮鳥
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしゃべり
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな
一見すると「いちめんのなのはな」を繰り返すばかりに見えるこの詩は、各連の8行目、「かすかなるむぎぶえ」「ひばりのおしゃべり」「やめるはひるのつき」をそれぞれどのようにとらえるか、その落差や断絶をどう受け止めるか、がポイントであり、そこで「読みとる力」が問われます。
生徒に指導する側の問題としては、読み方、聞かせ方がとても重要になるのです。
しかし言問学舎では、決して教師の解釈を押しつけたりはしません。
なぜなら子どもに「とらえさせる」ことが大切だからです。
教科書や教師が決めた「正解」ではなく、その子の感じた「感じ方」こそが「国語」への入り口なのです。